私は団塊の世代

団塊の世代の私が生きてきた時代を振り返ってみようと思います。私の記憶の間違いをご指摘くださるとうれしいです。

蚊帳

 夏は就寝時に蚊帳をつる。京都や大阪の家では使わなかった。田舎は都会に比べて蚊が多いのだ。いつのまにか日本から蚊帳が消えてしまったのは、網戸が普及したからか? 器用な母は引っ越し直後に、自作の網戸を縁側に取り付けた。空き地に落ちている木片を拾って枠を作り、それに網を張っただけの代物だけど、あるとないでは大違い、虫が家に入ってこなくなってうれしかった。夜の蚊帳は、手製網戸の取り付け後も必需品だったが。近所で網戸のある家はまだない。母は数年後、庭の隅に物置も作った! 丁度近所に新居が何棟か建設中で、余った板切れを大工さんからもらうことができた。自転車などを入れて、これも重宝した。
 京都・大阪の家になかった雨戸が新居にはある。大阪にジェーン台風が来たときは今にもガラスが割れそうだったが、ガラス戸の外側に木製の雨戸があると安心できる。京都は家が立て込んでいるせいか風が弱くて、ハンカチを裏庭に洗濯挟みなしで干しても飛ぶことはない。

蚊帳(奥の部屋):Wikipediaより

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