私は団塊の世代

団塊の世代の私が生きてきた時代を振り返ってみようと思います。私の記憶の間違いをご指摘くださるとうれしいです。

琵琶湖3

 別荘から1㎞離れた公共の水泳場にも、ボートで時々連れていってくれた。水面にスイカの皮が一面に浮いていてきたならしい。これでは魚も見えない。一郎伯父の私有地の湖と全然違う。一郎は浴室に髪の毛が1本落ちていても怒る人だから、スイカを湖に捨てるなんてもってのほか。多くの水泳客がスイカの皮に囲まれながら水浴びを楽しんでいたが、私は気持ち悪くて水に入る気になれなかった。
 私の最初の水着は赤色で、胸に金魚のアップリケが縫い付けてあるので、水着に着替えるたびに、『金魚のひるね』の童謡が頭に浮かんだ。『赤いべべ着たかわいい金魚』。マイコの水着は毛糸のパンツで、上半身が裸。母の水着にはスカートが付いている。4年生のとき小学校にプールができて、水泳の授業が始まり、級友は皆スカート付きの水着を着ているのに、私だけ足の付け根が丸見えで少し恥ずかしかった。母は、「スカートが付いてるのはもっさりしている。」 母自身もその頃にはスカートなしの水着に替えていた。私が中学生になる頃にはスカートなし水着が普通になり、流行に敏感な母の判断は正しかった!

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