私は団塊の世代

団塊の世代の私が生きてきた時代を振り返ってみようと思います。私の記憶の間違いをご指摘くださるとうれしいです。

おひつ

 母が炊く御飯は、よそより硬めである。祖母の御飯はもっと硬い。井村家は歯が丈夫なせいか? 祖母の家より我が家の御飯の方が少し軟らかいのは、歯の弱い父の嗜好に母が合わせていったからだろう。私の夫は御飯の硬さに無頓着なので、私は自分の好みで母と祖母の中間の硬さに炊いている。来客時だけ炊飯器の目盛り通りの水量にする。
 電気炊飯器のない1950年代までは、御飯を羽釜か文化鍋で炊き(我が家は羽釜)、木製のおひつに移して食卓へ運んだ。おひつはすしおけの底面を小さく、深くした物で、木が御飯の水分を調節してくれるのでいつまでもおいしい。翌日に食べるときは父の要望で蒸すのだが、御飯が軟らかくなる。私は冷えたままの御飯の方がかみ応えがあって好きだ。

おひつ:千葉県立中央博物館のHPより

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