私は団塊の世代

団塊の世代の私が生きてきた時代を振り返ってみようと思います。私の記憶の間違いをご指摘くださるとうれしいです。

講談社版 世界名作全集

 修平は講談社の『世界名作全集』を私よりたくさん持っている。我が家にない『あらしが丘』とか『鉄仮面』とかを、暇潰しに読んだ。私と同じ世代の小学生のほとんどがこの世界名作全集を読んでいると思う。
 私が最初に手にしたのは『子じか物語』だ。高卒後就職した洋子叔母がプレゼントしてくれた。彼女の就職と私の小学校入学は同じ年である。続いて『あしながおじさん』を親に買ってもらった。『子じか物語』の主人公はジョディという少男、『あしながおじさん』の主人公はジュディという少女、2人の名前がよく似ていると思ったことを覚えている。外国人の名前に接したのはこのときが初めてで、『ュ』と『ョ』で女男が変わることに興味を抱いた。あしながおじさんは大学生活の話だから、小学校に入ったばかりの私はイマイチ興味が持てなかったが、両親は共に面白がって読んでいた。『ああ無情』、『乞食王子』、『小公子』、『小公女』、『家なき子』、『アルプスの少女』、『若草物語』、『ヒミツの花園』、『王女ナスカ』、『クオレ物語』などの児童文学は皆、世界名作全集で読んだ。『若草物語』を愛読するマイコと違って、もっと波乱に満ちた内容を好む私は、修平から借りた『あらしが丘』など息もつかずに読破した。
 ちなみに私の息女は、フジテレビの『世界名作劇場』でこれらのアニメを視聴した。本は、松谷みよ子、あまんきみこさん、中川李枝子さんのような日本の児童文学作家の作品を夢中になって読んでいた。

講談社の世界名作全集:アマゾンより

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