私は団塊の世代

団塊の世代の私が生きてきた時代を振り返ってみようと思います。私の記憶の間違いをご指摘くださるとうれしいです。

赤ちゃん

 初めて詩を書かされたとき、先生が私の詩を教室で読み上げ、褒めてくれてうれしかった。普段褒められるようなことをしない引っ込み思案の私だから。『あかちゃんのつめ』という題の詩で、隣の家の赤ちゃんが母親に爪を切ってもらっている様子を書いた。我が家の飼い犬のクロを肥溜めから救い出してくれた隣家は、私が小学校に入学するまでに転出し、替わって入居した若婦夫にすぐに赤ちゃんが生まれた。赤ちゃんに興味津々の私は、近所の子供達を引き連れてよく隣家を訪問した。『あかちゃんのつめ』は私の処女作だが、これが私にとって生涯の最高傑作だったようで、以後私の作った詩を褒めた先生はいない。感性が豊かでない私は詩の創作にも鑑賞にもずっと苦手意識を持ち続けている。

隣家の赤ちゃん:後ろは赤ちゃんの父親

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