冬のソナタ
2002年(平成14年)に日韓の両国で開催されたFIFAワールドカップと、翌03年に放送された韓国のテレビドラマ、『冬のソナタ』に因って、日本人は突如韓国に好感を持つようになった。朝鮮を蔑視してきた歴史をよく知らない戦後世代は、何のわだかまりもなく韓国のアイドル達のファンになってしまった。ハングルを勉強する人が急増したり、新大久保に韓国料理の店が増えて賑わったり。それまで日本にはびこっていた陰湿な朝鮮・韓国観が一掃されたことに、私はもろ手を挙げて喜んだのだが、10年後くらいから反韓デモが頻発するようになり、ヘイトスピーチまで行われる現状は、遺憾極まりない。