私は団塊の世代

団塊の世代の私が生きてきた時代を振り返ってみようと思います。私の記憶の間違いをご指摘くださるとうれしいです。

南都雄二

 就寝時父は枕元のラジオで、NHKの『話の泉』、『私は誰でしょう』、『とんち教室』や、民放の『夫婦善哉』などを聴いていた。『夫婦善哉』は漫才コンビのミヤコ蝶々と南都雄二が司会する番組である。後にテレビでも放送されるようになった。ミヤコ蝶々と南都雄二は子供にも有名で、その辺の文字を指差して、「これはなんとゆう字?」と質問するのが小学校で流行した。『南都雄二』と『なんという字』を掛けて、そのジョークをまだ知らない友達をからかうのだ。私が高学年になって始まったNHKの『日曜名作座』も父の好きな番組だった。森繁久弥と加藤道子の2人だけで登場人物全員を演じる。そのほか、落語や漫才の番組もよくかけていた。時そば、寿限無などの話は私も一緒に何度も聞いた。
 テレビが家にない時代の私のお気に入り番組は、『お父さんはお人好し』と『お母さんの黒板』で、これらは床に就く前に畳に座って聴いていたように記憶する。いずれもほのぼの系のホームドラマで、私は役者が映画やテレビのようにセリフをしゃべりながら演技もしていると思い込んでいた。小学校中学年のある日、テレビに『お父さんはお人好し』の収録シーンが放映されて、花菱アチャコ、浪速千恵子らがスタンドマイクの前で突っ立ったまま声を出している姿を見て唖然とした。

南都雄二とミヤコ蝶々:Wikipediaより

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