私は団塊の世代

団塊の世代の私が生きてきた時代を振り返ってみようと思います。私の記憶の間違いをご指摘くださるとうれしいです。

レンゲ

 5歳から10歳まで過ごしたこの田舎の環境が私の体を丈夫にしてくれたと、父は5年半の田舎生活を高く評価する。私は大阪の頃と同様、外遊びより家に閉じ籠もっている方が好きだったが、それでもレンゲ(レンゲソウ)やシロツメクサ(クローバー)、アカツメクサなどの雑草を摘んだりできたのは、都会暮らしでは得られない貴重な経験だったかも。花で首飾りを作ったり、ジュズダマの実に糸を通して数珠を作ったり、水を葉で黄色に染めてままごとのお茶にしたりして遊んだ。
 空き地で男の子達と一緒に木登りしたことも数回ある。木を家に見立てて皆で登る。私は一番低い枝に座るのがやっとだった。私より年下の女の子達もどんどん上に登っていくのに、私は枝に座っている間中落ちないかとおっかなびっくりで、手足に力を入れ続けて、心身共に疲れる。土管の転がっている原っぱもあり、土管をくぐって遊ぶ子供達がいたが、私は土管をくぐって何が面白いのか分からないからやらなかった。
 缶蹴りには一度だけ参加した。ガキ大将の男の子が親切に蹴り方を教えてくれたにもかかわらず、私は何度蹴っても缶を飛ばせないし、走るのも遅いしで、結局私だけ鬼にならなくてよいという特別待遇にしてくれた。でないとゲームが続かないから。みんなに迷惑をかけて肩身の狭い思いをした私は、その後二度と缶蹴りに加わる気にならなかった。

土管:Wikipediaより

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