私は団塊の世代

団塊の世代の私が生きてきた時代を振り返ってみようと思います。私の記憶の間違いをご指摘くださるとうれしいです。

二宮金次郎像

 私は1953年(昭和28年)4月にK小学校に入学した。当時の校舎は木造が当たり前だった。K小学校の外壁は横板を鉛直に並べた下見張りになっている。校舎の東に二宮金次郎の銅像がある。薪を背負って本を読みながら歩いている金次郎少男(少年)の像は、当時多くの小学校に設置されていた。
 私は1年1組で、担任は小野先生。小野先生は1年前に教師になったばかりで、1年生5学級の担任の中で一番若い。低学年の担任は全員女の先生である。3年生から男の先生が増えていく。
 当時の小学校の机は2人共用だった。隣の子が机をガタガタ揺するともろに迷惑を被る。机の中央に境界線が彫ってある。前に机を使用した児童が、お互いの領域を確認し、手や文房具が隣の領域にはみ出さないようにと彫ったのだ。天板の下の棚には仕切りがあるので、隣の子の物と交じることはない。1人用の机になったのは中学校からである。私の子供達は小学校から1人用の机だった。椅子も、座面が少しくぼんで座り心地がよくなっている。私の頃の椅子の座面は、細長い板を横に数枚並べて上から釘を打ち付けた代物で、各自で座布団を用意した。

二宮金次郎:NEWSポストセブンより

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