私は団塊の世代

団塊の世代の私が生きてきた時代を振り返ってみようと思います。私の記憶の間違いをご指摘くださるとうれしいです。

ブランコ

 よし子ちゃんが幼稚園に通っていることを知って、私も少し行く気が起きてきた。母は喜び勇んですぐに、よし子ちゃんと同じT市立K幼稚園の入園手続きをした。もう2学期の半ばくらいになっていただろう。母に連れられてK幼稚園の門を初めてくぐったとき、園庭のブランコで数人の女児が遊んでいた。母が声をかけると、中の1人が応じた。その後の母の問いかけにもはきはきと答える。「しっかりした子やなあ」と母は帰宅後も感心していた。彼女と同じ組に編入された後に私は、彼女が特別しっかりした園児と周囲から評価されてはいないことを知った。ということは、私はどれだけしっかりしていない頼りない子供だったのか。よし子ちゃんとは別の組で残念だった。

イラストACより

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