私は団塊の世代

団塊の世代の私が生きてきた時代を振り返ってみようと思います。私の記憶の間違いをご指摘くださるとうれしいです。

電化元年

 1953年(昭和28年)を『電化元年』と呼ぶが、我が家の電化元年は前年の52年である。電気洗濯機を買ったのだ!
 父は一介のサラリーマンだが、ときどき収入に見合わない大きな買い物をする。普段は倹約一方で、母は父をけちだとぼやく。買う必要のない物をだらしなく買ってしまう母より、私は父の方に共感を覚える。無駄遣いをしないからドカンと高価な物が購入できるのだ。母はそのおかげでミシンや電気洗濯機を手に入れることができた。どうでもよい物を買い控え、本当に欲しい物は高価でも買うという性格は、父、私、息男と継承している。
 夫は私の母に似て財布の底が抜けており、結婚したとき貯金ゼロだった。どうにか老後の生活資金を蓄えられたのは、私の小さな節約の積み重ねのたまものだと自負している。今後高額の医療費が必要になったり、1970年代のような急激な物価上昇が起きたりすれば、あっという間に消える程度の貯蓄だが。
 国と自治体が借金に鈍感であることにも私は頭に来ている。

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