私は団塊の世代

団塊の世代の私が生きてきた時代を振り返ってみようと思います。私の記憶の間違いをご指摘くださるとうれしいです。

 大阪と違ってここは家の前の通りを車が走ることはまれで、代わりに牛や馬が我が物顔に闊歩する。牛のべたっとしたフンがよく道に落ちている。馬のフンは乾いていて、臭いも見た目もあまり汚らしく感じないけど、馬より牛の方が圧倒的に多いので、道の落とし物もほとんどが牛のものだ。田んぼでスキを引いて土を耕す牛は、農家にとって必需の家畜なのだ。電柱に縛りつけられた牛にもよく出くわす。駐車ならぬ『駐牛』である。駐牛中の牛の横を通るときは、牛を興奮させないように赤い持ち物を隠しながら恐る恐る歩く。小学生になると、通学時に背負うランドセルも草履袋(上履き入れ)も赤なので、隠すのがたいへんだった。牛が色を識別できないことを知ったのは、大人になってからである。

スキ:朝日町歴史博物館のサイトより

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