私は団塊の世代

団塊の世代の私が生きてきた時代を振り返ってみようと思います。私の記憶の間違いをご指摘くださるとうれしいです。

旧制商業学校

 4人兄弟の中で宮仕えは父だけで、二郎伯父と四郎叔父も実業家だ。四郎も父に劣らず小学校の成績が良かったが、「2人も大学に行かせる必要はない」という一郎の考えで、四郎は商業学校に進学した。いつだったか成績表を見せてもらったら、どの科目も学年で1番と書いてあった。授業内容が易し過ぎて物足りなかっただろうと同情する。でも彼男の方が父よりはるかに商才にたけているので、2人の学歴が入れ替わらなくてよかった。彼男の経済力は一郎と段違いにしても、父の給料の何倍もの額を稼いでいた。中途採用の父は会社で不利な立場だったせいもあると思うが、昇進が遅かったようだ。残業せず、地方への転勤も断り続け、同僚との付き合いにもまめでないのだから当然だろう。社内での出世を諦めたのなら、もっと自分の能力を生かせる何かを会社の外でしてほしかったと私は残念に思う。

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