泥棒のブログ記事
エンゲル係数
毎日の食料品は駅前の市場で買う。大阪と違ってT市にはデパートなどない。代わりに大きな市場があり、母は籐編みの買い物籠を持って通う。外出が嫌いな私は、マイコと一緒に留守番していることが多いが、彼女がいないときは、泥棒が怖くて独りで家に残れず、母についていくか、少量の買い物なら私が使いを引き受けるか... 続きをみる
金だらい
父が外泊の夜は3人で母を真ん中に寝る。母は枕元に金だらいとすりこぎを用意する。『金[かな]だらい』は入浴時に使う湯おけである。当時はまだプラスチック製はなく、木製は既に廃れ、金属製が一般的だった。泥棒が侵入してきたら、すりこぎで金だらいをたたいて音を出し、泥棒を驚かせて退散させるのだと言う。そん... 続きをみる
火の見やぐら
小川にはメダカやオタマジャクシやタニシやザリガニがいた。ヒルもいるらしいが、私は見たことがない。ヒルを指差すと指が腐ると友達から聞いて怖くて、川に向かって指を伸ばさないように注意した。脚が生えかけたオタマジャクシを見る機会も多く、『オタマジャクシはカエルの子』を初めて聞いたとき、『やがて手が出る... 続きをみる
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