私は団塊の世代

団塊の世代の私が生きてきた時代を振り返ってみようと思います。私の記憶の間違いをご指摘くださるとうれしいです。

鳥山明

 自転車に乗った紙芝居屋さんが家の前に来たとき、近所の子供達と一緒に幼児向きの紙芝居を見た。兵庫県の我が家は田舎だから紙芝居屋さんなど来ない。代金代わりに駄菓子を買って、なめながら見る。紙芝居は面白かったが、駄菓子がまずくて、口の中がべたつき、気持ち悪かった。
 京都は貸本屋もあり、漫画がたくさん並んでいる。私は漫画はあまり好きじゃないけど、退屈しのぎに借りた。春江妻夫の息女が幼稚園児になって、独りで漫画が読めるようになると、速く読むので感心した。私は作者が漫画の絵で何を言おうとしているのか読み取るのに苦労するので、文章だけの本のようにすらすらと先へ進めない。
 私の子供時代は、漫画を読むのは小学生までとされていた。大学生が漫画を読むなんてと大人にあきれられるようになったのは、私の世代からである。白土三平の『カムイ伝』などが出始めた。私は漫画ブームに乗れず仕舞いだが、日本の漫画はその後もどんどん進化して、今や世界中の人気を集めている。
 9日の朝日新聞朝刊の1面に『鳥山明さん死去』の見出しを見つけたとき、鳥山明が誰か分からなかった。1面に載るほどの有名漫画家が存在することに驚いた。『Dr.スランプ』とか『ドラゴンボール』とかは聞いたことがあるけれど、絵も話も全く知らない。2016年のリオデジャネイロ・オリンピックの閉会式に、安倍総理のスーパーマリオが登場したときも、スーパーマリオがなんだか分からず、今も分かっていない。

鳥山明:毎日新聞より

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