私は団塊の世代

団塊の世代の私が生きてきた時代を振り返ってみようと思います。私の記憶の間違いをご指摘くださるとうれしいです。

学級文庫

キリコ

 S小学校5・6年3組の学級文庫は兵庫県のK小学校と違って、読みたい本がいっぱい並んでおり、私は片っ端から読破した。担任の吉村先生が用意してくれるのだと思う。今でも何冊かは内容をはっきり思い出せる。竹山道雄の『ビルマの竪琴』、曻地三郎の『しいのみ学園』、『十五少年漂流記』、山本有三の『路傍の石』、下村湖人の『少年のための次郎物語』、---。

 『しいのみ学園』は、1954年に曻地三郎が創立した日本初の障害児対象の教育施設である。彼男の長男と二男が高熱で脳性麻痺になり、彼男は以後の人生を障害児教育に捧げた。男児2人とも知的障害者になるなんて、彼男も兄弟も気の毒でならなかった。《兄弟は順調に育っていれば父並みの偉人になって社会に貢献しただろうに。》 健常な長女は父を手伝って言語治療を担当した。

 『十五少年漂流記』は、ニュージーランドの少年15人の乗った船が漂流して行き着いた無人島で暮らす話で、4年生になった息男に薦めたら彼男も夢中で読んだ。歴史や科学の読み物が好きな彼男は、フィクションの小説をほとんど読まない子なのだが。小学校で配付された地図帳を読後開いて、「どの島かな?」と言う。南米大陸の南端を指差し、「これらの島のどれだろう?」 私は5年生のときに読んだが、無人島がどこにあるかなんて考えもしなかった。ニュージーランドを出発したこともそのとき初めて知った。この話は私の中学校の教科書にも一部が載っていたので、主人公のゴードンとブリアンの名前は今でも思い出せるけど。息男は地図帳の好きな安田君(私の級友)に似ていて、私とは興味の対象が全く異なる。

  

  Amazonより

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