私は団塊の世代

団塊の世代の私が生きてきた時代を振り返ってみようと思います。私の記憶の間違いをご指摘くださるとうれしいです。

写真で見る原爆の記録

キリコ

 私に買ってくれる本のほかに、父の本棚からも面白そうな本を引っ張り出して読んだ。『写真でみる原爆の記録』、『光ほのかに アンネの日記』、波多野勳子の『少年期』と『幼年期』の4冊は、子供時代の懐かしさから父の死後我が家に持ち帰って今も保管している。『写真でみる原爆の記録』は4年生のときに出版された。大やけどした人や黒焦げ死体など、怖い写真がいっぱい掲載されていて、独りで見ることはできず、父か母が開いたときだけ横からのぞき見した。
 学級文庫の本も借りて読んだが、学校の図書室に入った記憶はない。図書室の存在を知ったのは東京に転校してからだと思う。公立の図書館に行くようになったのは中学生になってからだ。それまで本は本屋で買うか、友達と貸し借りして読むものだと思っていた。級友から『南総里見八犬伝』を借りたとき、教室のどこに置いたか分からなくなって、貸し主と2人で大捜ししたことがある。見つかってほっとし、廊下で「よかったね!」と2人で口をそろえて大声で何度も叫んだ。通り過ぎる子供達が奇異な目で私達を見るのを意識しながら。

「原爆の記録」と「アンネの日記」

×

非ログインユーザーとして返信する