購買部
中学校は給食がないのがうれしい。母が作ってくれた弁当を毎日食べられる。伸長期から充実期に移行する年齢だから、小学校のまずい給食ではなく、おなかいっぱい食べられて満足。級友が私の卵焼きを一切れつまんで、「ちょうだいね」と言うや、私が返事をする前に口に入れ、「何、これ!」と、東京の卵焼きのように甘くないので驚いたり、教室でわあわあ言いながら食べるのも、小学校の給食の時間と違って楽しい。
母の都合で弁当を持っていけない日は、購買部の菓子パンと牛乳を買う。毎朝購買部担当の生徒が注文用紙を用意してくれる。菓子パンは1個10円で、女子は2個入り、男子は3個入りを注文する。女子も3個くらい軽く食べられるけど、かっこ悪いから皆2個で我慢している。飲み物は牛乳とコーヒー牛乳の2種類あり、パンと一緒に買うと10円、飲み物だけだと牛乳12円、コーヒー牛乳13円。コーヒー牛乳を一口飲んでみたことがあるが、コーヒーの味も牛乳の味もせず、ただの砂糖水でめちゃくちゃまずかった。砂糖は高価だったので人工甘味料だろう。でも牛乳よりコーヒー牛乳の方がなぜか人気があった。中学校の牛乳は、家に配達される1合(180mL)のガラス瓶と同じ容器なのでおいしく飲める。小学校の給食ではバケツに入っていて、アルマイトの容器につぐから気持ち悪くて全部飲めなかった。瓶の紙栓を家では栓抜きを使って開けるが、学校では指の爪で紙栓の端をひっかいてつまみを作ってから引っ張り上げる。

素材ライブラリーより 紙栓:YAHOOフリマより 栓抜き:レトロスタイルより