ドッジボール
3年生以上は、ドッジボールの組対抗試合の行事がある。K小学校ではドッジボールを『ドッチボール』と言う。私は勢いのあるボールを投げられないし、受けるのも下手だし、専らボールから逃げるしかない。ボールに手を出さないので、最後まで内野に残ることも多く、1人になると集中攻撃を浴びてあっけなくボールに当たってしまう。無様で嫌だった。運動会のリレーなら走るのは選手のみで、遅い私は応援しているだけですむ。全員出る徒競走でも、ビリの私が級友に迷惑をかけることはない。親達が大勢見ている中でビリはかっこ悪いから走りたくないが。私の6年間の徒競走の順位はたまにビリから2番目で、3等までもらえるノートなどの賞品には全く縁がなかった。しかしドッジボールは組の順位が懸かっているので、責任を感じて憂鬱。級友達に見下されているのを感じる。3・4年の組では、女子も運動の得意な子が威勢を振るっていた。
競技に出たくない子を無理に出すべきではないと思う。全員に参加の機会を与えたいという考えは、恥をかきたくない子の意に反する。全員参加の旗印を掲げるなら、各自の得意分野で競わせるべし。私も、計算力テストや漢字力テストの組対抗があれば組に貢献できたのに。
6年生のときにボール投げのテストがあり、私より距離の短い女子がいて驚いた。半径10mと15mの円弧の線が引かれていて、私は10mを少し超えたが、10m未満の子が何人かいる! 私はドッジボールで、そんなに劣等感を持つ必要はなかった? 投げる練習を普段していればもっと遠くまで飛ばせただろう。中学3年のときはソフトボールを投げるテストがあって、ドッジボールしか投げたことのない私は10m行かずに、組の女子24人中ビリだった。腕の力がボールに伝わらなくてもどかしい。10m未満は私ともう1人だけ。学業成績は私が1番で彼女が2番なんだけど。

ドッジボール:イラストACより