私は団塊の世代

団塊の世代の私が生きてきた時代を振り返ってみようと思います。私の記憶の間違いをご指摘くださるとうれしいです。

林間学校

 夏休みは5年生と6年生の希望者を対象に、林間学校と臨海学校の行事がある。私の組は林間学校を選ぶ子が多いので、私も林間学校にした。事前説明で南先生が「2泊3日」と言ったとき、この言葉を知らない私には『203日』と聞こえて、一瞬びっくりしたが、級友が2泊3日の意味を教えてくれた。6年生の修学旅行は1泊だから、それより長い。高野山の宿坊に泊まった。米穀通帳がないと米が買えない時代で、各自1合だったか2合だったかを持参せねばならなかった。仏教や空海について話を聞く時間があったかどうか記憶にない。名所を見学したことも覚えていない。就寝時刻に南先生が怖い話をしてくれたことだけ覚えている。呪いたい人に似せたわら人形を神社の木に釘で打ち付けると呪いがかなうという話。先生がもったいを付けて語るのを怖々聞いた。
 ラジオのクイズ番組の収録があり、6年生の数人が出演した。私達は横で傍聴した。ラジオ番組の録音は初めての経験で、スタッフが忙しく動き回るのを興味深く眺めた。一斉に拍手させられたりする。出演者の誰も答えられない問題が出たとき、司会者が突然傍聴席の私達に向かって、「分かる人、いますか?」と振ったが、手を上げる子はなかった。後で永井先生が私のところに来て、「分かったやろ。なんで答えへんかったん?」と残念そうに言った。実は私は、録音の光景に気を取られて問題を聞いていなかった。まさかこちらに解答の機会が回ってくるとは予想していなかったから。5年生の私が解ける問題だったのなら、ちょっと残念。
 林間学校の思い出は以上で、地理に興味のない私は、高野山については全く頭に残っていない。

高野山の林間学校

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