ニホンとニッポン
南先生から、『数人』とかの『数』は『5、6』の意味だと教わった。以来そう思って使ってきたが、『2、3』のつもりで話す人の方が多いような気がする。英語の『a few』の日本語訳が『数』だからか? 『2、3』と『5、6』では随分数に差がある感じ。私も最近は『2、3』の場合も『5、6』の場合も『数』を用いるようになった。
南先生はまた、『日本』をニッポンと読ませた。国語の教科書の朗読などで、ニホンと発音する児童がいると、ニッポンと言い直させる。2学期に転校したら、転校先の新しい担任はニホンを強要した。国語辞典では『日本』を含む多くの言葉がニッポンでもニホンでもよいことになっているが、固有名詞は、『日本海』、『日本国憲法』、『日本大学』のようにニホンが圧倒的に多い。ニッポンと読むものを探したら、『日本武道館』と『日本年金機構』が見つかった。当時二大政党の1つだった『日本社会党』もニッポンである。『日本共産党』はニホンだ。ニホンが優勢だなと思っていたら、高校3年生の1964年(昭和39年)に東京でオリンピックが開催されたとき、国名をNIPPONと記された。小学1年生の音楽で習う『日の丸の旗』の歌詞ではニホンだ。
1964年オリンピックのウエア:メルカリより