私は団塊の世代

団塊の世代の私が生きてきた時代を振り返ってみようと思います。私の記憶の間違いをご指摘くださるとうれしいです。

関西弁7

キリコ

 婦夫間の呼び方はほとんど聞く機会がないのでよく分からないが、母は父を『旦那さん』と呼ぶ。いち子姉のまねをしたそうだ。祖母は祖父を『おまはん』と呼ぶ。彼女達の夫は妻を名前で呼ぶ。呼び捨て。母の妹の幸子叔母は、夫の名前に『ちゃん』を付ける。幸子は恋愛結婚で、上の2人は見合いだからか? 末の妹の洋子叔母も恋愛結婚で、相手は高校時代のバスケットボールのコーチなので、結婚まで名字に『さん』を付けていた。私達も洋子と同じ呼び方をし、結婚後も母はそのままで通した。いち子は名字を名前に変えた。洋子が結婚した1950年代は夫を『あなた』と呼ぶのが多数派だったらしく、テレビのドラマでも映画でも若妻は遠くにいる夫に「あなた!」と叫んでいた。今のドラマは夫の名前を呼び捨てにしているものが多い。「うちもこれからは『あなた』と呼ばんならん。言いにくいなあ」と洋子が言っていたのを思い出す。彼女は子供が生まれるや、『パパ』に変えたので、私は彼女が「あなた」と呼びかけているのを聞かず仕舞いだ。東京の友達の母親も『お父さん』と呼ぶ人が多かった。日本の家族は最年少者の立場で呼ぶケースが一般的だ。私は夫の名前に『さん』を付けている。両親や親戚も私の呼び方に従っている。

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